クレーンゲーム業界の主な課題

私たちが日ごろから触れているクレゲ。

ここに潜む数々の課題について書いておこうとおもいます。

① 不透明な「設定」や「確率機」の問題

  • 一部の店舗では「確率機」と呼ばれる、一定回数プレイしないと景品が取れない仕組みが問題視されています。
  • ユーザーからは「実力で取れない」「詐欺っぽい」との声が多く、信頼性の低下を招いています。
  • 2023年以降、消費者庁・警察庁からも注意喚起が出ており、法規制強化の動きもあります。

② オンラインクレーンゲームの台頭と競争激化

  • オンラインクレーン(スマホ操作で遠隔プレイ)が急成長しています。
  • しかし、通信遅延や不正操作、景品配送トラブルなどの苦情も増加。
  • オンライン市場は急拡大した一方で、品質管理・公平性の確保が追いついていないという課題があります。

③ 景品仕入れコストと在庫リスクの増大

  • アニメやゲームコラボ系フィギュアなど、流行依存型の景品が多いため、売れ残りリスクが高い。
  • 景品原価や物流費の上昇も重なり、利益率が年々低下しています。
  • また、古い景品を使い続ける店舗はユーザー離れを起こしやすいです。

④ ゲーセン全体の人手不足・運営コスト増

  • クレーン機の設定・景品補充・メンテナンスに人手が必要ですが、人材確保が難しい。
  • 電気代・テナント代・保険料など固定費が高く、地方店舗では閉店が相次いでいます。
  • コロナ禍以降、店舗型アミューズメントの縮小傾向が続いています。

⑤ 若年層離れ・「課金型ゲーム」との競合

  • スマホゲームやガチャアプリが台頭し、物理的に取りに行く魅力が相対的に薄れている。
  • 「取る過程」を楽しむ層よりも、「結果」を求める層が増えている。
  • 結果として、リアルゲーセンの客層が高齢化・固定化している点も課題です。

⑥ 景品流通と法的グレーゾーン

  • クレーンゲームは「風営法」や「景品表示法」のグレーゾーンに位置しています。
  • 特にオンライン版では、“ギャンブル性”が疑われるケースもあり、
    景品転売・中古市場流通なども問題化しています。

今後の方向性・改善のカギ

  • 公平性の可視化(AI判定・リアルタイム確率表示など)
  • 景品の多様化(食品、日用品、オリジナルグッズなど)
  • eスポーツ化・競技化(スキルで勝負する大会の開催)
  • エコ・リユース型運営(景品再利用・リサイクル)
  • 体験型+SNS連動型店舗(シェアしたくなる体験演出)

まとめ

私たちが普段から触れているクレゲにはこのようにたくさんの課題を抱えています。

これに加えて景品の大量生産、大量破壊による環境汚染も懸念しています。

また、消費者と運営側の対立も水面下で行われており、これが悪質な設定や接客につながっていると思っています。

絶妙なバランスをとって今後も双方にとってプラスになるような持続可能な運営をしていって欲しいものです。

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